コロナ禍に卵巣のう腫で入院した記録、【入院1日目(手術前日)】編です。

入院までのあらすじ(毎回共通)

あるコロナ禍の初夏、卵巣のう腫(チョコレートのう胞)4cmと診断。

→通院しながら経過観察を続けるも、1年後10cm以上に成長。

→日常生活にも支障が出てきたため、腹腔鏡手術(腹腔鏡下手術)を決断。

コロナ禍ならではの入院の様子を記録していきます!
入院前の自分がありのままを知りたいと思った経験から、前向きな内容だけでなく辛かった体験、不安なども正直に書いていきます。

多くの方が書いているように、私もいざ入院してみると「あれ!?聞いてたのと違うぞ!?」ということが多々ありました。本当に、病院やその人によって対応・感じ方・症状の出方は違うのだと思います。
辛いことも楽だったことも、あくまで私の場合なので参考程度に読み飛ばしてくださいね。この記録が少しでもお役に立てば幸いです!

【入院1日目(手術前日)昼】

この日は明日の手術に向けた準備や確認をして、それが終わればフリータイムだった。手術への不安な気持ちはありつつも、想像していたより快適に過ごせていたと思う。

13:00頃
入院予定の総合病院に到着。指定された受付へ行き、少し待ったのち入院病棟に案内される。病棟入口で夫と共に入院に関する説明を受ける。ここで無事個室が確保できたと知り一安心。そして、説明が終わり次第その場で夫とはお別れ。コロナ禍で無ければ病室まで来てもらえるはずなのに寂しい~。

ちなみに荷物は全て看護師さんが軽々と持っていってくれた。私はかなりのう腫が大きくなっているせいで体調も悪かったので、5泊6日分の入院グッズ&ペットボトルが6本も入った鞄を自分で持たなくて良いのはかなり助かった。

部屋までの道すがら、看護師さんから「お湯さん、正直本当に個室で良かったと思います。このフロアはいくつかの科と共同で、中には夜中に叫ばれるような方もいらっしゃるので・・・」といった説明を受ける。なるほど、総合病院はそういうことがあるのか。

13:30頃

病室に到着。部屋は広い上に新しく、とても眺めが良かった。このトイレも洗面台も私だけのものかあ~!なんてちょっと優雅な気持ちになっている中、看護師さんから「早速ですが・・・」と紙コップに入った下剤を笑顔で渡される。「そんなに強いタイプじゃないので安心してください!浣腸も今はやってないので!」とのことで、人生初下剤(浣腸も)だった私は少しホッとした。

「下剤、めっちゃ甘いのでお茶準備してから飲んでくださいね!」等々フランクに説明をしていただき、看護師さんは退室していった。

14:00頃~

その後も麻酔のお医者さんや看護師さんが代わる代わる訪れ、以下のような準備や確認をした。

・腕にネームタグをつける
・麻酔科のお医者さんから麻酔についての説明
・おへその掃除チェック(事前にやってくるよう言われていた)
・術前~術後に履く弾性ストッキングのサイズ測定
・一日の尿と排便の回数記録スタート(退院まで続く)
・経口補水液の飲み方説明(夜19:00頃~夜中までと夜中~朝7:00頃まで、2回に分けて計1リットルを飲み切る。飲み始めたら他の物は飲食禁止)

その後は家族にLINEでもろもろの報告をしつつ、指定の時間に下剤を飲んだ。確かに甘っ!!

人が来ていない時間は基本フリータイムでのんびり過ごした。

16:00頃

術後はしばらく浴びられない貴重なシャワーを浴びる。共用なので予約制で、時間は1人20分。ちなみに翌日の手術に影響が出るため、身体はボディクリーム等での保湿禁止だった。顔はOKとのこと。

入浴後は共用の廊下を歩いて戻るため、入院着を上下しっかり着てスニーカーを履き、おまけにマスクもして出なければならず、かなーり暑かった。そのためお湯は個室なのを良いことに、部屋に着くなり冷房の温度を下げ、マスクは即外して、上はしばらくエアリズムキャミのみで過ごしていた。

ドライヤーは共用の物がシャワールームに用意されていた。部屋に持ち込んで乾かしても良いとのことだったのでそうさせてもらい、使用後はナースステーションまで返しに行っていた。

ただこのドライヤー、風量があまりにも弱くまともに髪が乾かなかった。そのため毎回途中で諦めて半乾きのまま返却していた。他の方の入院レポートでも同じような意見を見かけたので、ドライヤー持ち込み可の病院なら持ち込んだ方が良いと思う。

17:00頃

体温・血圧・酸素測定を測定しに看護師さんが来る(以後検温と表記)。経口補水液の不味さについて、他患者の感想をいろいろと教えてくれた。ちなみに看護師さん自身は飲んだことが無いらしい。

【入院1日目(手術前日)夜】

18:00頃

夕食。術前なので常食(普通の食事)が到着。なんだか豪華だし美味しくてハッピー!ただ米の量が多い!驚きつつも完食。なお、食後もまだ下剤の効果は出ず。

19:00頃
経口補水液を飲み始める。味の印象は塩味の強いポカリ。そこまで不味くもなく少し拍子抜けする。

20:00頃
婦人科の診察室で術前検診。夜の病院にちょっとワクワク。というか先生こんな時間までいるんだ!?と驚く。

21:00頃

消灯時間。横になって少ししたあたりから、下剤の効果が中途半端に出始める。おなかが痛いとか気持ちが悪いとかいうことはなかったのだが、確実にギュルギュルしているくせに出そうで出ないのがとてももどかしい。トイレを何度も往復するも全て不発。深夜にこれでは完全に不審者なので、やはり個室でよかったと改めて思った。しかし「術後はほとんど眠れない!」といろんな方のレポートでよく目にしていたため、今日はちゃんと寝たいのになあ~と少し焦った。

その後も結局不発に終わり、諦めて寝ることにした。枕が合わないことが気になりつつも(これがのちに大ダメージとなることをまだ知らない)そこそこよく眠れた。

そんな感じで期待と不安に満ちた(?)1日目は終了。

【入院2日目(手術当日/術前)】編に続く。

他の回一覧

【入院2日目(手術当日/術前)】

【入院2日目(手術当日/術後)】

【入院3日目(術後1日目)】

【入院4日目(術後2日目)】

【入院5日目/退院日(術後3日目)】

【入院持ち物編:あって良かったもの/使わなかったもの】